ターミガン

ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブのターミガンのレビュー・感想・評価

3.1
「キス我慢」という企画を出汁にした盛大な茶番劇、再び。

今作も劇団ひとりこと、川島省吾という人間の内にある「宇宙」を体感する作品。

のっけからバカさ加減炸裂で笑える。
前作は映画という舞台に製作側も気合が入り過ぎていたのか、シナリオ優先な感じだったが、こういう実験的な作品は、経験則がノウハウになるから、今作は随所に「笑わせますよ」なポイントが明確にあって楽しい。

劇団ひとりの芝居は、毎回ヒーロー像があって、スタッフもそれを熟知しているから、どういうシチュエーションを与えればどんなアドリブが出てくるかも予見した上で脚本は書かれたと思う。
そしてそれについて行くキャスト陣や脇役達の対応力も相変わらず凄い。
しかし、それでもアドリブ芝居はレールに沿っていくとは限らない。
大枠のストーリーの中で、どこへ向かうかを想像しつつも、実際に主演の劇団ひとりはどう向かうかを楽しむのが見方だろうか。

エンディングテーマは森山直太朗より、前作踏襲してサンボマスターとかの淡い感じにして欲しかった。
今作もDVDには舞台挨拶の様子も特典映像に入っており、そこで語られる撮影秘話が必見。
それを聞いてから本編を見返すと、ここスタッフ側のトラブルでこうなってたのか!それを劇団ひとりが自然と切り返してたのか!となる。