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ドローン・オブ・ウォーのtakeman75のレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
4.0
『トップガン』で描かれた、爽やか空軍パイロットが活躍する時代は遠くなりにけり。自宅近所の狭いプレハブ内で無人戦闘機を操り、黙々と「掃討」を行い続けるパイロット達の仕事ぶりに、背中が寒くなる。
これが今の時代の「戦争」の現実だと言われ、家族のために爆撃を続ける主人公が対峙する、ミドルエイジクライシスを綴った映画としても秀逸だった。イーサン・ホークは「ビフォア」シリーズのリンクレイター監督との仕事を経て、中年男性のリアルな「心の隙間」を体言できる、本当に苦味の効いた俳優になったと思う。
傑作『ガタカ』の監督を手掛け、『トゥルーマン・ショー』の脚本も書いたアンドリュー・ニコルらしい「遠目」が活きた演出も、実に渋い。
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