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ドローン・オブ・ウォーのhahahaiのネタバレレビュー・内容・結末

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 無人戦闘機(ドローン) の使い方とそれを操る人間の心の葛藤を問う事実に基づく映画である。どんな状況にあろうと絶対に人間的な心を失ってはいけないそんなメッセージが込められている。
さらに、やられたらやり返すのではなく、”先に報復を”という時代になってしまった。
遠隔操作でドローンを飛ばし衛星を介してミサイルを発射、ピンポイントで命中させる脅威は計り知れない。
Splash!、Good kill!の言葉がその象徴だ。
銃の引き金を引いた瞬間発射される銃弾とは違って、発射セット10秒後に放たれるミサイルはセット後には止めることはできない、これが怖い!
中東のテロリストのアジトへの発射セット後のことだ。発射までの10秒間に攻撃対象でない民間人がそこを通った為、巻き添えとなり殺してしまうという予期せぬことが起こってしまうからだ。
無論、そんな後はドローンを操作する者も胸を痛めるが、そのうち慣れてしまう。
その対照的なものが、、中東において攻撃目標を探している時にテロリストが働く女性を強姦するシーンだ。2回も映される。
人として許せない行為にミサイルを発射したくなるが、攻撃対象でないとその感情を抑える。つらい!

主人公イーサン・ホーク扮するアメリカ空軍トミー・イーガン少佐は今はパイロットでありながら空を飛ぶことができない、ラスベガスの基地のコンテナの中でドローンを操作していた。
軍人であり、パイロットである彼はプライドを傷つけられ、自分の命を失うことのないゲームのような任務に耐えられなかった。
そんな彼を妻は家庭に目を向けさせようとするが、溝が深くなるばかり、遂には家を出る決心をする。
イーガンはある時、民間人を巻き込む為、命令にに背いて発射セットを故意に中断してしまい攻撃対象者を見失う。
上司に見ぬかれ、見張り役に格下げを告げられる。彼はコンテナで一人になった隙に、感情の赴くまま以前から幾度となく女性を強姦していたテロリストをミサイル発射し殺す。
全てを捨て、本来の人間的な心を取り戻したイーガンは、彼のもとから去って行った家族のもとへと車を走らせる。
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