ぷっちん

涙するまで、生きるのぷっちんのレビュー・感想・評価

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)
4.0
身終えた直後は、淡白な淡々とした作品ですぐに印象が薄れる作品かと思いました。ところが、日を重ねるにつれ自分の胸中でどんどんその存在が膨れて行くのです。それ自体が感動なんですよ。なんなんだろう。
アラゴルンのあの鋭い眼光にダウンして以来、(「G.Iジェーン」の短パン軍曹としては注目してましたが)観る事ができるヴィゴの出演作品は全部鑑賞し本作品がラストだと思います。正直、スレンダーで2枚目、そして時々発進するリベラルな発言に惹かれていましたが、演技派と言われることに両手上げて賛同してたわけではなかったと思います。
本作品を鑑賞して、今まで何を見てきたんだろうと思うほど、衝撃を受けました。
演技派で好きなもう1人の役者ロバート.ダウニ.JRとは真逆でヴィゴは、作品の日常を鑑賞者と同じラインまで持ってくる人なんだと思う。多くの監督に愛される由縁なんでしょうね。
主人公が娼婦と向き合ったあの場面。年齢が近いせいもあるのか、正視するのが辛かった。主人公の思いが溢れていて。夫とダブったりして。そこまで、思わせるかヴィゴ。やはり、すごい役者ですね。
「涙するまで」は主人公ダリュの今後の生き方。わたしが、考える方向であることを願う。
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