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高慢と偏見とゾンビのYUIのレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)
3.6
ーこの胸の高鳴りは恋か、それとも生命の危機かー?

ぶっ飛んでたのに意外と面白かった!
B級映画ぐらいの期待でいたのに意外と面白い。

ただ致命的なことに、元ネタの「高慢と偏見」を知らずに観てしまいました..😇
それはそれで「ゾンビ×恋愛のぶっ飛んだ話」として観れて面白かったですが、「高慢と偏見」を知っている方ならより楽しめるはず。

"19世期初頭のヨーロッパ"という設定なので衣装や建物も貴族っぽい世界観で結構好きでした。
ヨーロッパの貴族をテーマにした映画は色々ありますが、どれも衣装が綺麗で好きです

しかし今作の時代背景はただの貴族社会ではなく、"ゾンビが人類を脅かしている"というぶっ飛んだ設定が加わっているのが見どころ。

ゾンビがいつ出てもおかしくない世の中なので、貴族の娘たちも普段からカンフーを練習し、武器を常備している...
いざゾンビが出たら退治!!という強い女性たちもなかなか良かった。
リリー・ジェームズ演じるエリザベスが特に強くて頼もしい。✨

サム・ライリーのミステリアスなキャラクターもなかなか良かったです。
普段は"高慢"に溢れているものの、ゾンビ退治に関しては"彼がいれば安心!"というぐらい頼れるイケメン。
ディアヴァルもそうですが、サム・ライリーってミステリアスなキャラクターを演じる事が多いですよね。
しゃがれた声&不思議なオーラを持つ俳優はなかなかいないのでミステリアスな役には適役なのかも。

ゾンビが中心というわけではなく、貴族社会の中にたまにゾンビが出没する、という設定もちょうどいい。
完全な"ゾンビ映画"だとホラー嫌いな方は避けがちですが、この作品はゾンビ主体ではないのでホラー苦手な人でもある程度いけると思います。
(実際私もホラー系は苦手ですが、この程度なら大丈夫でした🙌)

貴族社会が中心なので、舞踏会や男性がお嬢様に求婚するなど、恋愛要素もあってなかなか面白い。
映像も決して雑ではなく、臨場感を味わえたのも好印象。

ただ一つだけモヤモヤしていたのが、エリザベスの姉ジェーン("姉妹の中で1番の美女"と言われていた姉)について。
馬に乗って移動中、赤ちゃんを抱いた母子ゾンビに遭遇
→ゾンビとはいえ赤ちゃんなのでためらう
→ゾンビが目の前に迫ったところで画面が真っ暗に
→その後ジェーンは重病となり、しばらく寝たきりに。
(ここでダーシーはジェーンがゾンビ感染したのでは?と疑い、こっそり刃物を隠し持ってます)
→ジェーン回復!✨

って...てっきりジェーンがゾンビ化したのを隠している思って、『こんな身近にゾンビが!危ない!!』とか『正体(ゾンビ)をいつ明かすのか...!?』とか一人でハラハラしていたら、まさかの元気に回復😇ゾンビ化せず。
調べてみたら、寝込んでいた理由は『雨によるただの風邪』とのことで、、

この流れだとジェーンがゾンビ化したと勘違いした人は私以外にもいたのでは...?
ちょっとモヤモヤが残ってます💦

まあよく考えたら設定はめちゃくちゃですが(笑)、単純に観れば楽しめる作品。

ちなみに...劇中ではドジでモテないキャラだったコリンズ牧師。
リリー・ジェームズ演じるエリザベスに求婚するも、こっぴどくフラれる。
しかしなんと!!リリー・ジェームズ&コリンズ牧師を演じたマット・スミスはこの作品での共演がきっかけで交際!!!😳❤️
劇中では"結婚なんて絶対嫌だ!!"ときっぱりフッていたのに、実はあの時お互い惹かれていた...?とか考えると面白いですよね😂
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