みゆ

キャロルのみゆのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.9
2016.02.14(37)
劇場・字幕


粒子感のある映像がとても好きだ。

主人公の一人テレーズは写真を撮るのが好きで、ARGUSの(多分)C3を愛用している。他にCanonのレンジファインダーにKodakのフィルムも出てくるし、手焼きプリントした写真も沢山出てくる。それだけでも嬉しくなるのに、ファッションはお洒落だし、テレーズ役のルーニー・マーラとキャロル役のケイト様の細やかで巧みな演技を堪能できる。

なのに何故だろう。心に響いてこなかった。とても素敵なものばかりで構成されている映画で、見ている間は集中していたし、興味深く2人の行く末を見守っているはずだった。

ただラストに小さな違和感があって、それを払拭出来ないまま映画は終わってしまった。そのせいで気持ちの収まりどころを見失ってしまったように思う。

鑑賞から時間が経てば気持ちが変わるかなと、レビューを書くのを一日遅らせてみたが変わらなかった。文句のつけようが無い作品なのに、何故こんな宙ぶらりんな気持ちのままなのだろう。私はまだ自分の感情をとらえられずにいる。

性別を取り上げているようでいて、全く性別は関係ない話だったのは面白かったな。

私の違和感についての詳細はコメント欄に。

スコアは迷走中。

【2016.02.23追記】
こちらのブログを読ませて頂きました。私が上手く言語化出来ずにいた部分が分かりやすく書かれていたので、リンクを貼らせて頂きます。
http://d.hatena.ne.jp/paranoid3333333/touch/20160222/1456111850
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