トッド・ヘインズの青黒い、曇った、たまに眩しいくらいに光る映像の空気感が中学生で初めてベルベットゴールドマインを見た時からずっと好き。
あの時あれを、夜中にこっそり親に隠れて見てなかったら、わたしの趣味趣向や人生はまったく違うものになっていたんじゃないかな。
妖怪みたいに美しいケイト・ブランシェットと、青森産のりんごみたいにかわいいルーニー・マーラが対照的で良い。
ラストの2場面でのケイトが、今まで誰にも見たことのないような怖さのある眼力でこっちを見てきてサスペンス的な、怖いんだけど見ちゃうみたいな、恐ろしさがあって忘れられないです。