ぽんちょ

キャロルのぽんちょのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
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キャロルは、パトリシア・スミスの原作を映画化にした作品。1950年代のニューヨークを舞台に、クリスマスも近く、雪の降るとても寒い季節に臨時アルバイトで玩具販売員をしていたテレーズの目に、一人の高貴な女性が飛び込んでくる。綺麗にカットされたブロンドの髪に、真紅の口紅、高級そうなコート、そして透き通るような白い肌を持つ、キャロル。二人はお互いに惹かれ合い、恋に落ちるが、同性愛者を理解してくれる人間はいなかった。
ぼくはこの原作が、今から50年以上も前に出版されていたことに驚きつつも、最後の離婚調停中のシーンでキャロルが自分を偽ることなく同性愛者としての誇りを損なわない形での生き方を望んだ姿勢に、心が動いた。なによりも、自分らしく生きることに勇気を与えてくれる映画であった。
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