なす

キャロルのなすのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
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劇中のセリフでもあったが、理由もなく惹かれてしまうということがひとつのテーマ。だからか、キャロルとテリーズの惹かれ合う理由もかなり端折られていたように思う。女性がたまたま女性に惹かれただけ。性別云々ではなくその人そのものに、なのかな。

時代的にも現在にもまして不寛容で、同性愛は間違いなく非道徳的なことだったのだろう。

そして何より大きいのが娘の存在。

テリーズが写真を撮る意味がわかりづらかったが、キャロルの写真とそれをしまう仕草に、いわば偶像化と偶像破壊のようなものかと理解した。キャロルは憧憬の対象の域を出ていないのではないか。

ルーニー・マーラ、かわいいと綺麗が同居していた。すばらしい。ラストもよかった。
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