ウォンバット

キャロルのウォンバットのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
5.0
セリフを極力削って、演技力と演出だけで主人公2人の心理を描写している。
同性愛が珍しく奇異に捉えられていた時代だからこそ、2人はお互いの気持ちを表に出すことができず、近づきたい気持ちと、そうしてはいけないという葛藤が痛いほど良く伝わってくる。

エドワード・ホッパーの絵をつなぎあわせたかのような美しい映画。傑作。

ちなみに原作では主人公は舞台美術を勉強しているのが、映画ではカメラになってる。その辺の脚色も見事で、アカデミー脚色賞にノミネートされている。