人が恋に落ちるとき、
それはあまりにも唐突である。
そして、テレーズとキャロルがデパートで出会ったのは、偶然ではなく運命だと思う。
今でこそ、同性愛について寛容になりつつある世の中だが、この物語の時代はそれが法律で禁じられていた。
しかし、2人を見れば分かるように、愛することに性別など関係ない。お互いを愛する気持ちを、言葉ではなく表情や視線、動作、息遣いで感じる事ができるこの作品は、観客全てにそれを伝えている。
私はまだ、2人のように誰かを愛した事が無いが、愛は尊く美しいものではなく、苦しいものでもあるのだと知った。
クリスマスの夜にこの映画を観る事ができてよかった。