とにかく美しかった。
LGBT系のものはあまり得意ではないけれど、主役のふたりが美しすぎて目の保養になる感じ。
序盤は、同性愛は自分にはあまり縁がないというか、遠いものだからなのか、あまり感情移入できない分少し他人事のように思って観ていた。
ただ、途中から、「恋とか愛って何なんだろう?」とか「恋愛に性別って関係あるのか?」とか「人と人はどこからが恋愛なんだろう?」とか、色々考えてしまっていた。
好きな人に会えない寂しさ、好きな人に素直になれないもどかしさ、めちゃくちゃ共感できる部分が多かったのが終盤かな。
とにかく主役のふたりの演技が素晴らしい。
没頭のシーンが最後にやっと繋がってくるわけだけど、
断られたキャロルの切なさ、断ったテレーズの後悔、ふたりの感情がとてもよく伝わってきた。
ケイト・ブランシェットは強い女性の役のイメージがあるけれど、今回は美しく気品溢れる中にある弱さや悲しさの表現がすごい。
そしてとにかくエロい!!!佇まい、食べ方、話し方、指先の動きまで全てが色っぽい。
それからルーニー・マーラ。
今回はケイト・ブランシェットの美しさを目的に観たはずが、彼女の美しさと可愛さと健気さにやられてしまった。
オン眉ショートヘアにしたくなる。
全体的に暗いし、いつでも観たくなるような映画ではないけれど、とにかく美しく、俳優陣の内面の演技が光る作品。