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プリティ・ワン たったひとつの恋とウソ。のArlecchinoのレビュー・感想・評価

3.3
双子の姉妹。姉のオードリーは成績優秀、明朗快活でモテモテ。都会で成功している。一方妹のローレルはみそっかすでイケてない女性。田舎で父親の面倒を見つつ贋作の絵を描く日々。顔かたちはそっくりなのに私だけがイタイ。だから一番の仲良しでありつつもオードリーはローレルの最大のワナビー。オードリーのように私もなりたい....
同情したオードリーの勧めもあり、ローレルが一念発起して都会に出ようということになり2人連れ立っておめかしに出かけます。ローレルは洋服も髪型もあこがれのオードリーみたいにイメチェンです。その帰り道、不幸な交通事故でオードリーが亡くなってしまいますが、そのイメチェンのせいで死んだのはローレルの方だと思われてしまいます。混乱の中、ローレルはみんなの勘違いに乗ってオードリーになり替わろうとします。憧れのオードリーとして生きられるチャンスです。「自分はローレルなのよ」と言い出せない(出さない)理由があったのです。このあたり、イメチェンの伏線とローレルの心の機微がとてもよくできていて、導入は素晴らしいと思いました。

いくら双子とはいえ誰も気づかないのかよ、という突っ込みはまあいいとして(笑)、後半はローレルが自分自身を発見していく、というよくある予定調和で終わりますが、ほんわかした良い映画だと思いました。ゾーイ・カザンは相変わらずかわいかったし。2人のキャラクターの演じ分けもうまかったと思います。
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