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キングスマンのJのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.4
・物語★★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★★
・映像★★★★
・音楽★★★★

さすがイギリス映画。
一分の隙もないほどにオシャレでスタイリッシュだ。

登場人物の衣装はもちろんのこと、洗練された身のこなしも実にカッコイイ!
攻撃を加えた相手が手に持つスコッチを、倒れる前にサラリと手にとる…流れるように美しいアクションだ。
バーや教会でのド派手なアクションも、単に迫力があるだけでなく、緩急をつけた演出によって斬新に仕上がっている。

作り込まれた脚本に裏打ちされたストーリー展開にも、グイグイ引き込まれる。
メインテーマは“組織vs組織の対決”。
と同時に、“ハリー”を守って死んだエージェントの息子“エグジー”の成長物語でもある。

“あんたを救って死んだ俺の父親を
はく製にしてあるか?”

師弟愛の中に織り込まれた絶妙な人間ドラマも見どころだ。

“ランスロット”の後継者を決める選抜レースといったサブテーマもうまく絡んで、物語に広がりが生まれている。
“否定会話術(ネギング)”や“意見開示”といったナンパの手法は、なんだか日頃の仕事にも活かせそうだ(笑)

音楽の使い方も洒落ている。
憎きヤツらの頭が、「威風堂々」のテーマに合わせてパーン、パーン、パーン…と吹き飛ぶ様は、まるで花火のように華麗だ。

T・エガートンやC・ファースをはじめ、キャスティングも素晴らしい。

続編も必ず観たい!
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