とりあえず長い。長いけど、そこまでしんどくはなかった。
70ミリ方式云々問題はいろいろ思うところはあるけど、とりあえず今作、その必要性はあまり感じなかったかな。ビスタスクリーンにコレ映すとものっっすごい小さいし細いけど。
確かに、製作者が見てほしい映像や意図をそのまま映し出す設備が普通には存在しない、というのは話にならんレベルに大大大問題だとは思う。「フィルム」であるはずの「フィルム」なのに、「フィルム」でなくなってしまってる現実に立ち向かってるタランティーノとかノーランはエライ!とは思うけど、この映画、そこまで映像にこだわらなくても、十分に心理戦、会話劇で勝負してるわけだし、そういう内容としては十分に面白かったと思う。
こちらはぜひ素材そのままを味わってほしいので、このお塩でお召し上がりください、と言われても、うまいもんは醤油でもソースでも何つけてもうまいがな、でいいんじゃないかな。できればそのまま食いたいけど。
しかし途中から急に状況説明のナレーションし始めるのはちょっと頭混乱する。
あんたしゃべり足らんティーノかもしらんけどこっち脳みそ足らんティーノやねんから、どうせやるなら最初からやってほしい。
しかし時間軸で遊ぶあたり、最後にシャキーンとパズルが完成するみたいな脚本はタランティーノぽさ全開で面白かったな。ムダにひどい会話、ムダにひどい絵ヅラ、これは間違いなく18禁。ヘイトフル。
宣伝が言うほどそこまで密室ミステリーしてないので、宣伝はちゃんとやり直したほうがいいと思うし、みんながみんなコレホンッッット面白かったぜぇぇ!!!!!と思うほどのオーラは正直ないと思うので、上映方式にこだわってるとすぐに上映終わっちゃうかも。みんな早くみよう。