なか

ベン・ハーのなかのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(2016年製作の映画)
2.5
あら、随分メッサーラ寄りの話なのね…これも面白いかと思いつつ
反ローマのガキ匿って、弓がアップになって…嫌な予感。
あーやっぱりそうかぁ…しかしこれだと憎悪の対象がブレないか?

メッサーラは一応助けようとしてるし、無理に上官に反抗したら
二人仲良くガレー船漕がされるだけだし(笑)…怒りの矛先はどこへ?
ガキを逃した甘い自分?自分の運命?ローマの圧政?

あと、序盤ベンハーの容姿が綺麗すぎるというか
「現代的イケメン臭」をプンプン発してるのが、非常に気になった。
髪型もイエスみたいで混乱するし、なんでこんな演出にしたんだろ?

・爺や(嫁父)、速攻で死亡!
・ガレー船で偉い人を助けない!
⇒つまり、ローマ人としての身分、無し!
・車輪軸のギザギザ、無し!
・鯱の周回カウンター、有り!
・イエス顔見せ、有り!音声も有り!
・水貰い&水与え、有り!
・嫁さんが、母親と妹の面倒を看ない!

やはり残念なのがイエスの件。1959年版で一番印象に残るのが
イエスの顔を見たベンハーの表情が「ガラリと変わる」シーン。
観客にはイエスの顔を見せず、ベンハーを通して想像させる手法は見事。
まさに、この部分が1959年版を神格化させていると思う。
本作ではイエスがまるでチョイ役のようで、そんな扱いするなら
もっとバッサリ削っても良かったんじゃないかと思う。

最後に、賛否分かれるラストの展開だけど…うーん微妙です。
もし母妹が亡くなっていても、同じ心境になるんでしょうか?
嫁父も殺されてますけど…教義的には正しい…のかな?
でも、弓矢のガキは許さん(笑
なか

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