シングルマザーのアメリアは、幼い息子サミュエルと2人暮らし。事故で亡くした夫のトラウマと、問題を起こすサミュエルの子育てに疲労を隠せない。
ある日、いつもの寝る前の読み聞かせをしようすると、サミュエルは見かけない絵本を取り出す。その絵本は『ババドック』。ババドックというモンスターを見てしまったが最後、中に入られて殺されてしまうという不気味な絵本。その本を読んだ翌日から、親子の周囲に不気味な現象が起こり始める。
凄く面白かったです。ホラーとしてしっかり怖く、また日々に疲労した母親の辛さや子供の寂しさも描かれていて見応えがあった。
結局のところババドックの正体は描かれておりませんが、不安や寂しさが作り出したモンスターだったのでしょうか。行き詰まった日々を過ごしていると、〝孤独〟に胸を巣食われそうになる感覚に襲われることがままあります。その暗闇から目を逸らさずきちんと見据えて対処すること、それが生きることなのだと思いました。力強く前向きなメッセージ性のある映画。
