このレビューはネタバレを含みます
本当にこのシリーズが大好きで大好きで仕方がないんだ。今回もかなり楽しませてもらったよ。素晴らしいジャパニーズホラー…と言っても幽霊なんてほとんど登場しなくてむしろ謎解きがメインな作品なんだけどね。
謎解きがメインって言ったけど、毎回ほとんど真実が分からなくてテレビ版も映画版も終わったあとに考察を見て納得するんだ。でもここまで難解なのは初めてだよ。結局は自分の中で納得のいく答えを探すしかないね。
今回は、とある料理家に洗脳された人を脱洗脳させようとする話。これが表向きなストーリーで、その裏を探るのがこのシリーズの醍醐味ってわけ。
時期的にもオセロの中島を彷彿とさせるストーリー。例のごとく怪しいところを探し探し映画を進めるんだけど、あからさまなところが難しかったり(黒い扇子が9つあるとことか、EVIL IRON IMAGEが誰向けのメッセージなのかとか)、あとシリーズを通してみるとハッピーエンドになってるようだけどやっぱりそれじゃ納得いかないから個人的な考察を言わせてもらうよ。
黒幕というか大元の洗脳者は親友のカメラマンみなみで、みなみがマリアを仕向けしまこを洗脳したんじゃないかって思ったんだ。人身売買を目論むのはみなみでマリアも補助をしてたけど旦那さんに殺される。旦那さんは監視カメラを通してみなみを不審に思ってるからラストシーンで見切れて写ってるのかなって。きりかの家のクッションがしまこの家にあったり、そして何よりも料理家ノイエの甲冑は鉄がどうこうのミスリードで、みなみが鷲で(みなみの名字は鷲が入る)マリアは鉄なんじゃないかと。あと親友と名乗る割に旦那さんに知られてないとか、しまこはカウンセラーになりきることで客観的に見れるようになったとあった上で放火の犯人をみなみと言ったり。
他にもいろいろあるんだけど一番しっくりきたのがこれ。
でも、本当に真相は分からないし、ハッピーエンドのまま受け取りたくないって意地が邪魔してるのも大きい。
まぁ、どっちにしてもやっぱり最高だよ。もっともっとシリーズを観たい。稀に見る名作だと思うんだ。
