◆あらすじ◆
ロサンゼルスをサメ竜巻（シャークネード）から救ったフィンは妻エイプリルと仲直りし、共にフィンの妹家族のいるニューヨークに向かうが、2人の乗った航空機がシャークネードに襲われる。なんとか不時着して生き残った2人だったが、ニューヨークにさらに強力になったシャークネードが集まってきて...。
◆感想◆
サメ＋竜巻の一発ネタと思いきや、続編として今回も破天荒でツッコミどころ満載ながら、観ている側を楽しませるイベントを盛ってストーリーが構成されています。とにかく妙に粘着質な登場人物たちが勢いで全て突っ切っていく展開がとても楽しかったです。
主人公フィン（アイアン・ジーリング）はロサンゼルスを救った英雄になっていますが、フィンが移動した先にシャークネードが発生するという部分で災害の源にしか見えません。彼は今回も色々と人を救いに動くのですが、「お前、一般人やんか」と誰も突っ込まず、フィンの指示に従うニューヨーク市民の寛容さに感嘆するしかありません。
今回も人間ドラマの部分は極薄で、登場人物たちの人間関係に色々設定を盛っているわりに、「悪かった」「いいんだよ」の二言ぐらいで終わらせる薄っぺらさは客が求めていないものを提供しない製作者側の心意気を感じさせます。
本作の舞台がニューヨークということで、ニューヨークの街がシャークネードでどんどん破壊されていきます。個人的には自由の女神の首が折れて、頭がニューヨークの街を転がっていくシーンが面白かったです。
本作も人が次々と亡くなっていき、そのシーン自体は残酷に描かれています。でもとにかく犠牲者を出してストーリーを繋いでいる気がして、どこかユニークに感じました。
本作も何も考えずに観られる娯楽作となっていて楽しかったです。フィンの活躍はまだまだ続きます。
鑑賞日：2023年8月13日
鑑賞方法：CS ムービープラス
