二階堂じぞー

グランド・イリュージョン 見破られたトリックの二階堂じぞーのレビュー・感想・評価

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誰が騙してて誰が騙されてる???

前作よりも大型イリュージョンのネタバラししまーす!的なシーンは減って、常に頭脳戦かつメンタル戦、ときどき肉弾戦。
どの場面で誰が主導権を握ってるのかすらわからない。
追い込まれているのか追い込んでいるのか、誰が敵なのか、ラスボスは?最後まで観てもわかったようなわからなかったような…!
公開当時のCMで飽きるほど見た雨のトリックあたりは理解できたけど、それ以外はどこで何が行われたやら。
前作よりワケわからん度はかなり上がったように思う。

ただ裏の裏まで疑いながら観る癖がついたので、前作ラストほどの衝撃は受けられなかったのが残念。失われた私の純粋さに献杯。

気になったのは前作とは女性キャラクターが総取り換えされたこと。
インターポールが使い捨てなのは予測してたけど、フォー・ホースメンすら?
何よりなんでアトラスは坊主になったの!!??前作のウザったいウェーブヘアがよかったのに!!??

新悪役のダニエル・ラドクリフはとても良かった。
ハリポタしか観たことなかったけど、こういう厭らしい役もハマるんだなぁ。
CMとかでの最強科学者みたいな煽りの割には科学者っぽいシーンが少なくて、その設定必要だったのかな?という感じはした。

でもモーガン・フリーマンがモーガン・フリーマンだったから全体としては満足度高い。