Palak

オール・チアリーダーズ・ダイのPalakのレビュー・感想・評価

4.0
待ちに待った国内上映。期待にしっかり応えるクレイジーな映画だった。
前作のザ・ウーマンはケッチャム原作ということもあり割とシリアスな(笑いどころはある)雰囲気だったが、今作はかなりコメディ要素が強く、女性(レズ)や奇形(肉体の変異)などこれまで監督がテーマにしてきた要素に加え、独特の毒々しさ、悪趣味な笑いや終盤のカオスっぷりが更にパワーアップしていて、集大成ともいえるラッキーマッキー節モリモリの力作となっていた。

結構これまでのどの作品もオカルトやクリーチャーなどスーパーナチュラルなものばかりだけど、根底にあるものが愛憎だったりして、映画自体ははっちゃけてるけどその辺りを押し付けがましくなく盛り込んでてバランスいいなーと改めて思った。

カーチェイスのシーンとか普通にかっこいい画も撮れたり、カメラワークがパワフルだったり実はかなり実力のあるこの変態、今後もあまり大作などは撮らずにこのまま自分の路線を突き進んでいってほしい。
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