Palakさんの映画レビュー・感想・評価

Palak

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THEM ゼム/正体不明 THEM(2006年製作の映画)

2.5

悪名高いThe Strangersの元ネタになったと言われる、ルーマニアが舞台のフレンチホラー。
ストレートなインベージョンもので、ビビるほどの画質の悪さと拙い編集が逆に生っぽくて面白い。

ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

3.0

年を追うごとにマトモ?になっていくアルモドヴァルの最新作。
もはや様式美となった原色の色彩やブルジョアなキャラクター、世界観のなかで、尊厳死についてまるで舞台のように対話で話が進んでいく。
かなり普遍
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MadS(原題)(2024年製作の映画)

3.0

掘り出し物のフレンチゾンビムービー。説明ゼロでミクロの視点からゾンビパンデミックを描く。

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.0

バチカンに怒られるぞという感じの無茶苦茶なエンタメ悪魔祓い映画なんだが、ここまでふざけてると悪い気はしない。

Small Town Killers(英題)(2017年製作の映画)

1.5

いつも憎めないオーレ・ボーネダルだけどこれは色々サムくてダメだった。

ブルータリスト(2024年製作の映画)

2.5

アカデミーが好きそうな懐古趣味のドラマであまり楽しめなかった。
冷たいブルータリズム建築は好きなんだけど、建築が柱になっている割に実際の建築物はガッツリ出てこないのでそこも肩透かしだった。
言語的にも
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I Used to Be Funny(原題)(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画の主題は性被害とその連鎖的な二次被害の惨たらしさを、あるコメディアンの視点から描いたドラマだと思うんだけど、少なくとも現時点での日本での反応はそこのバランスが逆というか、ひとりのコメディアンが>>続きを読む

ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

2.0

ナメてた少女が殺人鬼だった的な、シリアルキラーのオリジンストーリーだった前作の流れを、前作が敢えてハズしてた、流行りのジョン・ウィック的な普通のリベンジ劇にしたせいでベッキーの魅力が半減。
さらに非現
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Nosferatu(原題)(2024年製作の映画)

3.5

好みか否かは置いといてさすがに面白い。ロバート・エガーズの創作人生で長きに渡って関わってきた原作の念願の映画化ということで気合いが入りまくってて、元々強かった画力がさらにマシマシ。
古典も古典の、普通
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Azrael(原題)(2024年製作の映画)

2.0

セリフなしで見せる無骨さは好きだけど、色々ヌルい話と引きの弱さで面白さはあまり感じられない。

The Old Oak(原題)(2023年製作の映画)

3.5

奇しくもアサド政権崩壊のタイミングで観ることになった名匠ケン・ローチの新作。
かなり映画的というか夢見がちな話ではあるものの、単純に難民を受け入れる側を悪く描くのではなく、彼らの苦難もしっかり描き、そ
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アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

3.0

アナ・ケンドリックの監督デビュー&主演作ということで気合いは感じられるし、よくあるシリアルキラー視点で無責任にエンタメ化された実録ものじゃないのも非常に誠実でいい。
ただ、映画としては実際の事件に沿っ
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トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年製作の映画)

1.5

狂気を感じる強く勇ましいマッチョなアメリカ感と、もはやスタッフが写ってようが気にしない支離滅裂さに唖然とする。

中国資本に乗っかってヘコヘコするふりしてコピー品バカにしたり北京破壊しまくるところも含
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Divinity(原題)(2023年製作の映画)

3.0

一夜明けたらもう思い出せないような話ではあるものの、ビジュアルのキマり具合や、この手の映画にしては分かりやすい展開で意外にも見やすい寓話SFだった。

夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

3.0

重い病を抱える父親の誕生日パーティの1日を、幼い娘を中心に眩しいタッチで描く秀作。
家族のなかに入り込んだようなナチュラルな雰囲気と、時おり垣間見える悲壮感の出し方がとにかく上手い。

デビルズ・バス(2024年製作の映画)

3.5

これは強烈。オーストリアの鬱映画コンビの新作は、これまで以上に陰鬱で、数百年前を舞台にしながらも現代と地続きな問題を、身をすり減らすような演技と生きた生活感で描くホラー悲劇。

罪深いのは犯罪者なのか
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災厄の家(2018年製作の映画)

2.0

悪い映画じゃないとは思うけど特に興味深くもない。
彼女役ミスキャストがすぎるだろと思ったら、マイケル・ベイの映画に出てて深く頷いた。

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い(2024年製作の映画)

2.5

普通によくできてるし、さすが本編の映画製作陣も携わってるだけあって中身もしっかりしてる。
ただやっぱかなり強い日本のアニメ感がどうにもLotRの世界観というか、洋画っぽさとの相性が悪いように自分は感じ
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

2.0

主人公一家のやってることの小ささや滑稽さの対比として黒人一家をああいう風に使うのは、自己批判のつもりかもしれないが黒人にとってはかなりオフェンシブなのではと思った。

Y2K(原題)(2024年製作の映画)

1.5

クソのクソだった。
2000年問題でマシーンが狂ったらってせっかく楽しそうなプロットなのにクソヌルい話とうっすい90年代オマージュとスベり散らかしたギャグにうんざり。

Daddy's Head(原題)(2024年製作の映画)

2.5

割と小慣れた感のある作りで、正体不明の怪物もキモ滑稽でいい。
愛する人の喪失の乗り越えと義理親子の絆の生成を描きたいのは分かるが、尻窄みというか話の畳み方が唐突で納得感はなし。

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

2.0

前作もいまいち興味を唆られないまま終わってしまったが、今作もふーん、と見てたら終わってしまった。
なぜか皇帝が直接戦い出す前作よかマトモな話だけど、話自体に面白みはなく、結局王道な貴族のリベンジもので
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Apartment 7A(原題)(2024年製作の映画)

2.0

なんで今更?という感じのローズマリーの赤ちゃんの前日譚。単体でも見られるようにはなってるが、全然新鮮味のない内容なので普通に見たらつまらないと思うし、前日譚としても蛇足というか、何か世界観が深まるとい>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.0

相変わらず編集で誤魔化さない骨太アクションは見応えあるし、日常パートの主人公コンビの場面は良くも悪くもコンテンツとしてめちゃくちゃ消費しやすく、舞台っぽい気恥ずかしい演技やセリフを補って余りある気持ち>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.5

メイレレスの成熟っぷりとアンソニー・ホプキンスの圧巻の演技。
ひたすらに会話、対話を重ねて相手や自分自身、そして世界を解体、理解していくおじいちゃん版ビフォアシリーズ。

A Different Man(原題)(2024年製作の映画)

3.0

人は見た目じゃなくて中身、という理想論に対して何重にも捻くれた形で疑問を提示するダークコメディ。
監督本人も口蓋裂というコンディションを持っている当事者であるため、奇形に対しての切り口、語り口がかなり
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.5

色々創作の箇所はあるみたいで、実際はここまでドラマティックではないにしろ、この近代アメリカにおける重要な事件や社会的な背景を学びながら、監督の凄まじい才能を楽しめるお得?な作品。
とにかく話の組み立て
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