ヘアバンド侍

フィフス・ウェイブのヘアバンド侍のレビュー・感想・評価

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)
2.6

簡潔に感想を言うと、設定の割に拍子抜けな部分が否めない。この映画で言うなら顔の立つ(美男美女な)俳優をメインキャストに並べた事で、こちらとしてはどうしても、主役級がくっきり別れて、ああまたいつものティーン映画ねってなる。

要は、愛を一つ命題に置くなら兄弟愛と恋愛を並行して描かれると、中途半端になると思う。この映画はまさにそんな感じ。
僕が言うダメなティーン映画は無理矢理に恋愛をストーリーにこじ付けるティーンエイジャーが主役の映画の事。

似た設定であるトムクルーズの宇宙戦争では徹底的に息子娘に対する父性を描いていた。

あと、まるで大人が絶滅したかの如く後半は大人が出てこない。エヴァンの雑なフェイドアウトにも何だか不自然さを感じてしまう。あわよくば続編制作を意識してるのか終わり方は膨大な設定がまとまり切らず道半ば。その割に語りで締める。

全否定になるが、その締めも全く心に刺さらなかった。言われなくてもそうだろって感じの事をいい事風に述べただけ。打ち切り漫画の最終回みたいな…。

この設定にするなら、仲間にアザーズがいるって所を作って欲しかった。結局軍が乗っ取られただけで子供は乗っ取られてないし、その部分に期待したので、肩透かし。