ハワイ沖の死火山群が突如として噴火。計器の故障で制御が効かなくなり火山群に迷い込んでしまう旅客機。次々と襲い掛かるトラブルに立ち向かう人達の姿を描いたパニックアクション。
アサイラム社の製作という事で期待はしていませんでしたが…それほど悪くはなくパニック映画として上出来に仕上がっていると思います。
それでもSFXのチープさや演出の臭さはやっぱりアサイラムクオリティだなという印象。
始まってすぐに事が起きますし、その後の展開も速くテンポは良い。乗客の中にトラブルメイカーが居たり、多少強引だが次々とトラブルが目白押しなのはパニック映画としての条件を満たしています。自己犠牲だったりアメリカ軍万歳的な感じのノリは好みが分かれるかな…お涙頂戴という感じも個人的には嫌いじゃない。
ただやっぱりこの映画はツッコミながら観るのが一番です。火山上空を旋回していて機内は蒸し風呂状態な筈なのにそういう演出が無いし…距離が遠いとはいえ周辺で火山が噴火しているのに通常営業している海水浴場…ポンペイみたいな映像見せたかっただけだろ!っといった感じでツッコミ出したらキリがないです…展開も突然アルマゲドンみたいになったり急過ぎます。
登場人物は皆さん個性があって物語を盛り上げていました。中でも大佐の急変ぶりとクリーガーのクソっぷりは個人的にツボでした。B級の域は決して出る事は無いですが、B級パニックオールスターのような感じで盛り合わせの内容でツッコミながら楽しんで観れた映画でした。
