まるでレコードのA面とB面のように描かれて行った物語が最高過ぎるあっという間の約2時間半。
凄まじい熱量で圧倒する前半と、ある種の破綻を迎えたその先で描かれる人間模様とその心像風景がとても印象的で凄く面白かった。
物語を観ていて容赦無く牙を剥く権力の醜さを突きつけながら、既存の概念に立ち向かって打ち壊していく中で、新たな価値観を創り出して行く圧倒的なエネルギーがとにかく圧巻過ぎる。
そしてライブシーンがメチャメチャカッコ良くて観ていて凄く燃えた。
そして凄まじい勢いで登り詰めて行くその様に圧倒された。
そして現実に突き刺して行くようなその言葉は凄くリアルで、バックトラックやそのパフォーマンスがまた何よりもかっこ良かったりして。
個人的にはアイス・キューブとドクター・ドレーを演じる人達の存在感が凄く良かったりと。
物語の途中、登り詰めたその先で起きた出来事が凄く印象的で、そこから物語の景色は変わる。
それぞれが決めた道は軋轢の中でそれぞれの志を通して生きながら葛藤や鬩ぎ合いを交えて描かれて行く姿にグッと来る物があって。
最後に向かうその時にまさかの取り返しのつかない、どうする事も出来ないその現実を描くその場面が凄く印象に残ってる。
そしてあの終わり方が凄く良くて、物凄く深い余韻を残してくれる。
今回は物語のあまりの面白さに圧倒されて、観終わってから速攻タワレコへ向かって映画と同じタイトルのアルバムを買った。
N.W.Aの事を知るには良い機会だったし、ヒップホップとアメリカの歴史がしっかりと丁寧に描かれていたように思う。
素晴らしい作品でした♪
