Re:LIFE リライフのかっぱのレビュー・感想・評価

一度だけ素晴らしい脚本を書いて一躍有名になったけれど、その後不作続きで落ちぶれてしまった男の「リライフ」の物語。彼はとある理由から大学の教授として講師を務めることになるのですが、そこから様々なことを学んでいくのです。
生徒から学ぶ、というのはよく聞く話ですし、詩人ワーズワースも「子は大人の父なり」という一節を書いてます。
作中でも言われていましたが、子供の頃は多感で、善悪や自分の心を素直に発露する傾向が強いように思えます。
妥協を知らず、ただ純粋に生きている。私はそのような幼少期があまりなかったので分からないことも多いのですが、だからこそ人は昔を振り返って「あの頃は良かった」と思うことが多いのでしょうね。
作中で何度も出てきた「後ろを振り返らず前を見ろ」。難しい言葉です。なかなかできたもんじゃない。それでも、そうしていかなければ人は成長を止め、そこで立ちすくむ事になるのでしょうね。
若輩者の私が言うのもなんですが、色々と考えさせられる作品でした。良い出逢い、そして別れ、そういうものを積み重ねていきたい。そう強く思わされました。
私の中には強く印象に残った一作だったので☆5で！