火星に置き去りにされた植物学者、マーク・ワトニー。次の有人機が火星に来るまで4年。彼は生きて地球に帰れるのだろうかーーーーーー。
まず、この映画の良いところは誰一人悪人がいなくて、その上死人が出ない事。宇宙映画ってクルーが次々に死んでいくネタが多い気がしていたけれど、オデッセイは誰も死なない、誰も悲観的にならない。パッと見はマークが不憫でツイてない男に見えるかもかもしれないが、マークは最高にツイてる男だと思う。
2時間を超える上映時間を〝長い〟と感じずに観れたのは、時折流れる軽快なクラブミュージックと、マークの軽いノリのおかげ。火星に独りぼっち、なんて絶望的な展開でも決して弱音を吐いたりせず『サプラ〜イズ♬』と言えるマークに天晴れ。