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オデッセイのシノのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.1
この映画を観るまでは「宇宙飛行士」という職業に漠然と夢を描いていたが、「オデッセイ」を観てしまうと、宇宙飛行士にならなくて良かった、平凡な地球に生きる地球市民で良かったと思った。「宇宙飛行士」に夢がなくなったという訳では無い(最近ではおじさん宇宙飛行士の油井亀美也さんが宇宙へ旅立ちそして地球に帰還するのをワクワクしながらネットでチェックしていた)。
ただ、先人の人間たちが作り上げた環境がある地球が素晴らしく住みやすい街である、というだけだ。
映画の話に戻る。
この手の映画を観ると毎回のように口にしてしまう「CG技術すげー」。素人目にはもうどこまでが実物で、あとから付け足したCG映像なのか分からない。
思わず主人公と同じ目線に立ってしまい、手に力を込めてしまうハラハラなシーンもあって大変満足だった。
地球に帰還してからの主人公はピンピンしていて、若干戸惑った。ご存知の通りジャガイモばかりを食べていたし、相当量の放射線被曝もしていただろうに、特に触れられることなく英雄のようになっていく所には引っかかった。
上映時間が長く、退屈するのではと思ったがその長さこそが鑑賞後の満足感に繋がったのではないかと思う。
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