非常に面白かった。ひとりの命の尊さというメッセージ性も好き。ひとりの命か、残り数人のクルーの命か、誰が決める？みたいな問いかけは、マイケル・サンデルの正義の話のような面白さも。
ただあえて残念なのは、ちょっとユーモアに重きを置きすぎかなと思ったこと。ある意味ディスコ音楽も相まって、この映画をミュージカルコメディーにカテゴライズすることもできるが。ちなみに女性船長が、全くディスコ音楽なんて聞かなさそうなクールな感じだったのも笑えた。
SF映画としてみると、科学的正確性は非常に高く、サイエンスとしての興味も掻き立てられるが、SF特有のヒューマニティーへの哲学的問題提起はあまり感じられなかった。そうしたものを狙って作られていないのだろうけれど。
