covaxhi

仮面ライダー1号のcovaxhiのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダー1号(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

仮面ライダー1号こと本郷猛(藤岡弘)、最後の勇姿がお披露目される!

ここから先は、本郷猛の視点でレビューを綴っていきたいと思う。

序盤より、本郷猛がタイの料理屋で見せるアクションは年齢を感じさせない見事な戦いっぷり。
タイの人々に「本郷猛」の知名度があげられた模様。現実では、どのように伝えられたのか気になるところ。

おやっさんの孫である麻由との関わりは、まるで親子のよう。
姪が叔父貴を心配してまで、戦わせないという気持ちがすごく伝わるし、子供から大人まで誰もが好かれるヒーローが戦いの古傷ともいうべき後遺症に痛む姿は見ていて辛い。

人生の先輩として若者に生命(いのち)を問い尋ねたり、ライダー先輩として、タケルに人に頼らない強さと仲間との絆の大切さを学ばせた貫禄のある偉大な方で、タケルから永遠の英雄と称されるのも頷ける。

眼魂(アイコン)の力によって最悪な変貌を遂げたウルガに
即死級のダメージを受けたため、仮面ライダー1号の最期を迎えてしまう。
しかし、麻由の悲願なる叫びによって二度も復活する。
火葬されかけだが、不死身を象徴とする不死鳥の炎の渦とともにベルトに吸収させ、復活がなされた場面には、体全身が痺れるほどの鳥肌が立った。
飛び跳ねた火花に揺らめく炎の中で仮面ライダー1号に変身され、麻由の元に変身を解けた当の本人が現るというシチュエーションには憧れる。

評価がやけに低いのは、仮面ライダー1号の活躍の少なさの上、ゴーストとスペクターの出番の多さと平成ライダーの眼魂変身による必殺技オンパレードという無駄な演出があったためにマイナスと感じた。

仮面ライダー1号のリメイク版として期待していたが、半分は期待通りでよかったものの、残りの半分は期待を裏切れたような要素と惜しい部分が含まれたと感じたので、物足りない気がしてならない。

劇場版では多くを語っても語り切れないと思うので、今度はTV版(毎週放送シリーズ作品)として再始動して欲しいと願う。

藤岡弘さん、仮面ライダー1号としてのご活躍、本当におつかれさまでした。

最期に、仮面ライダー1号のデザインは3号並みにとてもかっこよく、ヘビー級なフォルムの外観は密かに男のロマンを感じさせる。
covaxhi

covaxhi