一組の夫婦の、すれ違いを描く物語。
物語は別れから始まり、
女性は別れから出会いに向かって遡り、
男性は出会いから別れまで、
それぞれ思い出すふたり。
二人の思いが重なるのは結婚式の時。
ふたりの気持ちのすれ違いを、時間の逆行で表現するのはおもしろい。
夢追うふたりだったけど、一人が成功し、もう片方はなかなか芽が出ず苛立ちや不安が募り、すれ違いはより大きくなる。
ストーリーはよくある感じですが、時間の逆行という仕組みがおもしろくて、
唯一重なるシーンが一番幸せなときっていうは切ないけどよい。
ただ、ダブル主演なのに完全に男性目線なのが、「？？」って感じでした。
ダメな男の、浮気の言い訳というか、相手のせいにしてるのが、「え？」ってなります。
既婚者で別の女性と関係持って、それを仕方ないっていうのは納得いかない。
最後も、相手のためにとか言ってるけど、自分勝手すぎない？と思います。
たぶん、私が女なので、女性目線で見てしまうからそう思うのであって、男性が観るとまた違うんだと思いました。
こういったジャンルの映画は、割と女性が好んで観るのかなと思うのに、男性目線なのが違和感で低評価なのかと思いました。
この映画のターゲットは女性なの？男性なの？
映画を観た後に知った話ですが、このお話は、作家さん本人の離婚体験をもとに作られているそうです。
つまり、ジェレミーが作家さん。
そして、この作品のことで、別れた奥さんから訴えられたのだとか。
作家さんが、別れた原因は相手にあったと言い訳している作品にしか思えませんでした。
ちょっと辛口になってしまいましたが、是非とも男性の方の感想も聞いてみたいなと思いました。
