アーミル・カーンさん主演にして監督作。
アーミル・カーンさんの役者としての魅力を飛び越えて人格が素晴らしい。
発達障害を持つ少年と美術教師の出会いの物語なんだけど、問題の無い子達の中で人知れず障害を持つ子の自尊心が日々崩れていく様子を丁寧に描写している。
弱者の心理に相当寄り添わないと出来ない描写だと思う。
終盤美術の才能を評価されても最後の最後まで身を隠そうとする描写一つからも自尊心が削られ無くなると他者の評価をすぐに受け入れる土台が無くなることや、
さらに人前で弱点が露呈するかもしれない恐怖心からとにかく目立たないように身を縮めよとする心理が描かれていて弱者の心理になった上で描いているのがわかる。
長いという意見もあるけど個人的には無駄はなく最後までずっと惹きつけられた。
とにかく尊敬と感動のできる作品。