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「地上の星たち」に投稿された感想・評価

EDDIE

EDDIEの感想・評価

4.6
誰も認めてくれなかった…友達も教師も両親でさえも。
人間は千差万別。それぞれに個性があるはず。前半は嘲笑われ厳しく叱責される少年の姿を見て胸が痛む。ただ、一筋の光が…新任教師の登場、ひとつの出会いが全てを変えた。
少年の笑顔、それだけで涙が溢れる大傑作。

〈感想〉
上映時間164分。インド映画らしい長尺。
観るまでに何度も二の足を踏んでしまいましたが、最高に好きなインド映画の一つになりました。

正直前半は主人公の子供イシャーンが体験する日々をずっと見せられる中で、あまりにも理不尽な仕打ちが多く、観ていられませんでした。
それぐらいツラい描写の連続。

だけど中盤ぐらいから新任教師のニクンブ先生が着任してから様子が変わります。
学歴社会、受験戦争が勃発するインドらしいといえばそうですが、とにかく勉強できない子供は失敗のレッテルを貼られてしまいます。
そんな中、どんなに厳しく指導しても、マイペースで全く進歩しないイシャーンに我慢できなくなった大人たちは厳しく叱り続け、そしてエスカレートしていきます。

イシャーンはつまりある一種の発達障害の持ち主なわけですが、そんなこととは露知らず、ただの反抗的な少年としか見なされず、結果的に誰にも頼れずビクビクして過ごすようになっていくんですね。
この一連のシークエンスがつらすぎて、もう心がえぐられていきます。

ただニクンブ先生は違うんですね。
彼の個性を尊重するし、さらにイシャーンに肩入れする彼自身のバックグラウンドというのも上手く作用していきます。

前半がどんなにつらくても、後半それを思いっきり巻き返していきます。
もちろんインド映画らしいダンスシーンも随所に挟まれながら、徐々に楽しくなっていくんですね。
後半の感動を味わうために、鑑賞者には悪いが辛い前半を味わってもらおうという製作者側の意図があるかのように後半のスッキリ感と感激度合いは大きいです。

本当に本当に最高な映画でした。
日本未公開作品で、唯一Netflixだけで鑑賞できます。
時間の長さには億劫になりそうですが、是非とも観てほしい作品です。

〈キャスト〉
イシャーン(ダルシール・サファリ)
ラム・シャンカー・ニクンブ(アーミル・カーン)
ラジャン(タナイ・チェーダ)
マヤ(ティスカー・チョープラー)
ナンドキショア(ビピン・シャルマ)
ジャビーン・カーン(ギリジャ・オーク)

※2022年自宅鑑賞119本目
hkip

hkipの感想・評価

4.4
アーミル・カーンも子役も最高!適度な歌と飽きさせない展開、映像も面白かった
面白かったのでもっとイシャーンの頭の中の映像も見たかった
優生思想とは、と改めて考えさせられる素敵な映画でした
いまさらだけど、人って社会の秩序に飲み込まれて生きてるんだなあって🤔
個々は悪ではないのに、秩序とか規範とか、そういうものがないと、社会って廻っていかないものだから。

親も教師も、誰も悪意はないんだよ。
それぞれに一所懸命。
でも、それだけじゃこぼしてしまう心も、あるんだよね。

イシャーンは、たまたま運良く理解者に出会えた。
と私は思う。

でも、こういう映画を観て、理解しようとする人が増えたら、掬われる心は増えるのかも知れないなあ。
そうなら、いいなあ✨
tai

taiの感想・評価

4.5
問題児扱いされてばかりの空想好きな8才の少年が全寮制学校で1人の美術教師との出会いを通して、豊かな想像力と真の才能を少しずつ開花させていく。

さすがのアミール・カーン!
見終わったらティッシュ山盛りなってたわ😭
イシャーンから笑顔が消えて何もしゃべらへんようになっていくの見てるのがホンマ辛かった。「やる気がない子、できない子」って親と教師が言い続けるのも胸糞やった。お母さんも辛かったやろうけど最終的には落ち着くとこに落ち着いてよかった。
「思いやり」とは何か改めて再認識させられた良作やった。
ぴぃ

ぴぃの感想・評価

-

前半はとても切なくて、
後半はとっても温かい。

出会いは大きいなあ、、
イシャーンが先生に抱きつくシーンが最高すぎる。途中もラストも。

地上の星たち。良いタイトル。
ねこ

ねこの感想・評価

4.5
一人インド映画祭、ラストはこちらを久しぶりに観ました◎やっぱりアーミルカーンの美術教師がいい!歌って踊って笛まで吹いちゃう(苦笑)こんな先生がいてくれたら、学校生活ももっと楽しかっただろうなって思う。イシャーン役の子も、ただの悪ガキかと思いきや実は…っていう、この緩急のつけ方が子供ながらにうまい。苦しいところは本当に胸が苦しくなるし、楽しいところはとことん楽しい!もっといろんな人に観てほしい。長いけど(苦笑)
m4o

m4oの感想・評価

4.1
「きっとうまくいく」でアーミル・カーンに惚れて観てみたら予想どおりヤバかった。
ぶん

ぶんの感想・評価

5.0
輝くタマシイを感じる一本。
久々、心洗われる作品に出会えた⭐

主役の子もすごく良かったし、アーミル・カーンさんは作品に共鳴できるものだけを選んで出演しているそうで納得の仕上がり(これは監督&主演です)
 
先生の登場シーン、踊りながら見直したい😆
めっちゃくちゃいい映画だった。
知的障害で「失読症」の主人公が、他の生徒と同じ教育を押し付けられて、文字の理解ができなくて追い詰められていく過程がリアルすぎて、前半は「もうやめて~!」てめっちゃ落ち込む。
けど、彼の障害を見抜いた美術の先生が、彼が理解できるやり方で、授業をし才能を伸ばしていく。
最後は笑顔になる彼がよかった。親だってまさか自分の子供がってなって、認めたくない気持ちと、どうしていいのか分からない気持ちで、子供を遠ざけてしまうのがまたリアル。

アミールカーンがカースト差別についても言及してる人だから、カースト下位である子供がお店で働いてるの見て、お菓子あげるシーンに「うわ~~」てなった。
インドって「私は神に対して従順です!」て人も、カースト下にたいしてめっちゃ横柄な態度とるし、女性を下って見てる人いるので、そこ言及してくるのも珍しいなって思った。
日本でいう部落の扱いだし、カーストは前世悪いことしたから、その位で生まれたって考え方だもんなぁ。

本当にいい映画だったので、アミールカーンの他の作品も観たいってなりました。
アーミル・カーンによる監督作品。
文字を平面的な視覚だけで認識することが困難な少年が、アーミル・カーン演じる美術教師と出会って、誇りを取り戻していく。
観てよかった。映画の中で、少年は自分らしさを見つけ、伸びやかになり、ずたずたに傷ついた自尊心が輝き始めた。

アーミル・カーンを好きなのは、まなざしがあたたかく、弱い立場の人のすぐ隣にいて、一緒になって励ましていること。教師役として演じている時も、目を真っ赤にしてうるうるしているシーンがいくつもあった。本当に泣いていたんだと思う。

前情報なく観始めて直ぐにディスレクシア(識字障がい)についてだと気がついた。映画とほとんど同じ状況を経験したことがあり、その子の痛みがいまだ胸に残っている。それから、子供たちに英語を教える際は、半数近くがその可能性があると思って教えていた。特別なワークショップにも参加した。視覚に頼らない身体を使った覚え方。楽しくリズミカルに覚える。やんちゃなあの子はあの後どうやって文字社会を生き抜いていったのか、ずっと気になっている。辞めたくないと最後の授業で泣いてた。私が初めて講師して初めて受け持った子。私も泣いた。私にディスレクシアの知識があれば、親に何か伝えられる力があればとずっと後悔していた。

ディスレクシアをタブーにしないこと。

親はまず気がつかないし、認めたがらない。気がつくのは個別に教える講師。集団教育の学校でも教師は気づきにくい。その代わりにパニッシュメントの大量宿題がハンディある子たちに課される。

あなたのお子さんにはディスレクシアの疑いがあります。なんて誰も言えない現状。(今は変わっていることを願う)

成績がおぼつかない子のほとんどがディスレクシアの状態にあると感じていた。タブー視されていて、親も教師も対処方法がわからない。

親は学校を次々と変える。教え方のせいだと考える。確かにそうではある。しかし、親の考える「いい学校」で子供が不適応と言われる。教師は子供の努力不足だという。態度がわるいという。この学校に馴染まない、他を探してという。
その間に子供の自尊心がどんどん傷ついていく。

正しい知識と教え方が必要。

美術教師のアーミル・カーンは見え方なのだと気がつき、身体を使った教え方を個別授業する。ディスレクシアの子に限らず、楽しいから身につくと思う。身体で学ぶユニバーサルデザインの教育方法があればいいのに。

英語を使う国ではディスレクシアは気づかれやすい。文字の向きが定まらなくなる。英語圏、アメリカだと思うが、試験等でも特別な計らいがあるときいた。

日本語の象形文字は絵に近いので書体を整えれば読みやすいという。ヒゲのある書体は縦書きだと上下の切り分けが難しくなる(最近表記が変わってきた)。

だから、逆に日本では気づかれにくい。英語学習が始まると、なぜこんなに他の科目が出来るのに、英語が出来なくなるのか、そこから親のいい教師探し、いい学校探しが始まり、子供に必要以上の課題が課される。子供は傷ついていく。

ディスレクシアは特別なこと。人と見え方が違うなんて特別な力を持っている。映画ではそう子供の力を称えていた。

観ててイシャーン少年があの子に見えていた。一緒に出口の見えない暗闇にいた。どんな辛い思いでいたのか。

地上の星たち。いいタイトルです。
私のあの子もどこかで輝いていることを願って。
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