凄いものを観てしまった。いや、見せつけられてしまった。
何も言えない、点数をつけられない。
こんなに熱量が伝わる映画観たことない。
100分ずっと息ができなくて身動きも取れなくて、ラスト10分は身体が熱くなってどういう理由からかわからない涙が溢れて止まらない。
これはたまたまシチュエーションが音楽院で、たまたまその武器がドラムだっただけであって、狂気にあふれた、壮絶なエゴとエゴのぶつけ合いをその部分だけ切り取って100分間みせてくる映画だった。
話題の「ラスト9分19秒」はもう歯を食いしばって涙を流しながら、緊張と興奮、背中を駆け上がってくるぞくぞくした恐怖と闘いながら観ました。恐怖と同時にむしろ恍惚とした官能的なものさえ感じました。
俳優の方たちの、文字通り「情熱と血と汗の結晶」だった。
観終わった後拍手している人がいたけど、わたしも心の中ではスタンディングオベーションでした。