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セッションのhiroのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
素晴らしい作品でした。
現在、目標達成に向けて努力中の身なのですが、自分の甘さを痛感させられました。
この作品は、やる気をとても与えてくれます。

ララランドも大好きなのですが、
こういうセッション的な熱いハート、周りを言い訳の理由にしない、甘えない浮かれない、ストイックな感じは、とても大好きです。

たった2時間足らずの映画で、ここまで言葉を用いずに、大切なこと、を伝えられる監督は、本当にすごいです。感謝しかありません。

あと、師との関係について、盲目的であってはならない、あくまで自分の頭で考え、自分で要否を決する、そういう終盤のシーンは、とても印象的でした。違うけれど、対等。そういった意識が、師を越える可能性を見せてくれる、そう感じました。

圧倒的な環境の悪さ、絶望、そういった制約が、
力を最大限発揮させる動機付けになる。
その制約の象徴が、フレッチャー教授。
マイナスがでかいほど、より大きなプラスが求められる。
フレッチャーの存在は環境の一部であり、たいした意味はない。フレッチャーは、ツール・装置にすぎない。
ただ、自分の信念や、想いや、覚悟や、努力が、その環境との兼ね合いで試されている。
つまりは、自分です。フレッチャーは、自分を成長させるためのツールにすぎない。
やめるか、続けるかも、自分で決める。やめれば、そこまでだ、と。環境に屈したんだと。
そういった作品です。

くどいですが、
本当に素晴らしい作品でした。
自分の甘さを痛感させられるとともに、やる気をもらえました。

目標や夢がある人には、ぜひおすすめです。
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