Honoka

百日紅 Miss HOKUSAIのHonokaのレビュー・感想・評価

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)
3.7
Netflixでホームメイトと鑑賞。
劇的な展開はないけれど、絵は美しく描写も繊細で飽きなかった。
江戸らしいがちゃがちゃした和楽器が鳴り響くオープニングでめちゃめちゃテンションが上がった。でもロックをところどころ使っていて、かっこいいんだけどあんまり合っていない気もしたな…
男らしい話し方、一人称は「俺」、力強い瞳がなんともかっこいいお栄さん。英語字幕だけではなんでも一人称は"I"だし言葉遣いのニュアンスはやっぱり伝わらないらしく後で補足したら驚いてた。
葛飾北斎という人がとても好きになった。口数は多くなく、ともすればのらりくらりしているように見えるが芯があって常に強欲に生きているが繊細で、これから絵を観る印象も変わるかもしれない。
ラスト近く、風が家を吹き抜けるシーンが忘れられない。そしてその後の鉄蔵のことばも。

ところで恥ずかしながらこの映画ではじめて陰間茶屋という存在を知ったんだけど、あの男娼さんが好きすぎてどこかで出てくることを期待してしまった…すっごくときめいた。
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