とらっしゅ

百日紅 Miss HOKUSAIのとらっしゅのネタバレレビュー・内容・結末

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

北斎の娘、お栄(応為)とその周辺で巻き起こる絵にまつわる不思議な怪異エピソード。そこに盲目妹、お猶との美しくも悲しいエピソードを織り交ぜる。

最後はお栄も(北斎の代筆ではなく)自分の絵を描いてみないかとクライアントから薦められ、亡くなった妹を偲んで終わり。

非常に静謐であり美しく伸びやかな作品。
間の撮り方、構図など実写を意識しているのが良く分かる。
キャラクターがしっかりしていて、描写は少ないがそれぞれの背景がきちんと透けて見える。
いわゆる俳優の声優を使っているが、本職の声優を超える上手さを引き出しているのも流石。お栄役の「杏」と北斎役の「松重豊」が特にいい。

原恵一の作品ではトップクラスの面白さがある。
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