2015.05.30 テアトル新宿
葛飾北斎の娘、お栄とそれを取り巻く人々の流れるような日常。ひとつの流れとして大きな筋があるわけではなく、オムニバスのような感じで話が進みますがそれがとてもよいのです、とてもよい。橋で妹のお猶と人々を眺めるシーンでは自分も江戸に沈んで行くような感覚に陥ります。百日紅、椿などの花の色、ろうそくの明かりや明け方の太陽などがとてもやさしく印象的。期せずしてメイキングが上映された回に観れたのはラッキーだった！声優陣も好演で素晴らしかったなあ。
あと、春画がうまく描けないお栄が陰間の吉弥と関係を持つか持たないかのシーンが普通によかった。ちょっと切ない。あのシーン観たさにもう一回観たい。
