通りすがりのいがぐり

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

5.0
13年越しの進化を見届けよ

2009年、ハリウッドを3D映画狂いにさせたアバターの続編が13年の時を経て遂に世に送り出された。前作の死闘の末スカイピープル(地球人)を追い払ったジェイクら家族に再びクオリッチ大佐も含むスカイピープルの軍隊の魔の手が差し迫る2作目であり壮大な構想が行われているシリーズの新章である今作。一言で表せば眼福ものである。

キャメロンの映画を観ている!!!と感極まるほどのキャメロン節は今作でも炸裂しており好みは大変別れるだろう。「あのシーンもしかして」「ええ!?こんな事が!?」の連発はまさにキャメロン節。しかも今度は彼の監督作でそれを味わえるわけだから本当に楽しくて楽しくて…そして期待されていた映像美と3Dは令和No.1もダテじゃないレベルの美しさと迫力だった。前作から目まぐるしく進化したCGにより不気味の谷現象を覚えるレベルで現実に近い映像が目の前に"あった"。そうあったのだ。前作の"いる"と合わせて今作は"あった"のだ。スクリーンの目の前にパンドラの世界があったのだ。どうかあった感覚を味わってもらうためにも3Dで観て欲しい。きっと度肝を抜かれて「3Dはまだ終わっちゃいなかったんだ」と再確認してほしい。

待ちに待ったシリーズ最新作でありキャメロンの監督復帰作。個人的に13年(リバイバルから見た人間なので正確には違うが)待った甲斐がある進化を遂げた最高の続編だったと胸を張って言える作品だった。前作の予習は大必須。だが得られる体感は一生記憶に残るものになるだろう。今から3が楽しみで仕方ない。