KEN

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのKENのレビュー・感想・評価

3.4
12年ぶりの続編ということで、見るまでは待たせ過ぎと感じてましたが、映画を観て納得!
本編が3時間超えなのにも関わらず、シーンの1つ1つにかける拘りが凄いことに驚かされました。今作を作るために開発された最新の映像編集技術を活用しながら描き出されるパンドラの細かいデティールにはうっとりさせられます。
映像に関しては100点を軽く超えると言っても過言では無かったです。
それでは何故評価点を低めにさせて頂いたかというと制作者サイドの反捕鯨的主張があまりにも強く反映されており、どうしても少し引っ掛かる部分を感じざる得なかったことが挙げられます。
映画の後半はほとんどがSF版の捕鯨船vs環境保護ゲリラの戦いシーンに終始しており、迫力は凄く映像としては楽しめますが、日本人の中には見ていて複雑に感じる人も一定数出るのではと感じさせられました。
1作目も環境保護を訴えている作品として有名ではありましたが、続編になりその色合いがより強くなったといった感じです。
また架空の生物ではありますが鯨に似た生物を殺害するシーンは、より残酷に描こうとかなりの力を入れた結果、だいぶ生々しい演出をしているのも評価が分かれるところかもしれません。
映画に多少の主張が入ることはどの時代でも自然なことではあるので、しょうが無い部分はありますが、現実の問題を投影させての勧善懲悪という描き方は、本来リベラル側の言うところの多様性という観点からはズレているのではとも感じ、こういった評価をさせて頂きました。
KEN

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