エータキ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのエータキのレビュー・感想・評価

3.5
まだまだ知らない生き物がいっぱいいるんだなと思うぐらいに映像がリアルすぎて終始困惑した。
終盤、一瞬だけゲーム画面のようなVFXのシーンがあってやはりナヴィ族も実在はしてないんだよねと安心したけど、もしかしたらVFXである証拠が欲しすぎて強く思い込んだ結果幻想を見ただけなのかも
話は普通にウルっとくるとこもあったけどもう少し踏み込んで描いてほしかった。しかし3時間10分もあった上でもう少し踏み込んで描いて欲しいという感想抱いちゃった時点でダメなんじゃないかとなる
映像が凄すぎるあまり逆に凄さを感じなくなり、ストーリーにのめり込むよりは冷静にただ話を追うだけになってしまったかも。また鬼滅やスラムダンクに続いて優秀な長男と平凡な次男みたいな構図が最近多い気がする。次男なので気にしすぎてるだけかも。しかし主人公である父と次男の親子関係が主軸の一つにもなってるから、ファインディングニモの終盤のように父が息子を信頼して託す描写があった方がいいと思った。いや存在するけどまだ足りないだろと思う。続編の内容かもしれないけどここら辺まで踏み込んで書いて欲しい。
また捕鯨的なシーンで船に記載された漢字表記が露骨にドアップで映るのも印象的だった。わずかに取れる油だけ取得してそれ以外捨てるのはほんとに悪い奴らすぎるけど、その一方、主人公の親子が魚をモリで突くシーンもあって、でも別にその魚を残さず食べるみたいな描写ないから対比としてなんか微妙でモヤっとした。
改めて映像が綺麗かつ凄すぎて段々とドキュメンタリーチックになり、そうするとストーリーの粗みたいなのが気になるようになってしまったかも。
いっそ「アース」や「ダーウィンが来た」みたいなドキュメンタリーだけど全て架空の世界です、の方が今までにない全く新しいジャンルの作品になるのかもしれないとかも思っちゃった。
映像ほほんとに凄いんだけども。