美容師ってモテルらしいですね。
美容師に勤める若い男(ウォーレン。ビーティー)の物語。
序盤は自分の店を持って出世したいという立身出世物語だと思った。
でも中盤から、欲求不満の有閑マダムたちのお相手をしながらその日をしのいでいく若者の物語となり、面白さが急激にしぼんでしまった。
『美容院で仕事をしていれば、いっぱい女がやってくる。だからこの仕事をしているんだ』という主人公のセリフに、女性に囲まれて生きてみたいという男の本音が垣間見れるところは多少面白いかも。
見どころはゴールディー・ホーン。
彼女が出てくる場面はどの場面もキラキラしている。
ここでも天性のコメディエ本当に可愛いし魅力的!
『スター・ウォーズ』のレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーは、
本作がデビュー作。
なかなか際どい役を演じております。
音楽がビーチ・ボーイズのペット・サウンドや、ビートルズの『サージェントペパーズ』だったりするのはなんとなくうれしくなるポイント。
一見薄汚く見える主人公ウォーレン・ビーティでも、あれだけモテるんだったら、美容師になりたいなと思う男もいるかもしれない。
監督は、真夜中の青春(1969)のハル・アシュビー。
いわばセックスコメディなのにラストがちょっとだけ切ないのは、彼らしいところかもしれない。