がちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

がちゃん

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裸の十九才(1970年製作の映画)

3.9

実際の事件、
『永山則夫連続射殺事件』を題材にした社会派ドラマ。
高度成長時代の負の輪郭を浮かび上がらせます。

貧しい上に子だくさんの家に産まれた、山田道夫。
貧しいがゆえに十分な教育が受けられず、
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シシリアン(1969年製作の映画)

3.9

ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラの3大スター豪華共演。
見ごたえ十分の124分。
犯罪映画としてもフランス映画らしくスマートでカッコいいです。

護送中のアランドロンが、
シシリア
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(1980年製作の映画)

2.8

この作品が世界各国の映画祭に出品された。
これが日本の青年たちの日常だと思われるとたいへん不安であり、
不快な作品である。

主人公の純は遊園地の遊具の修理工をしながら、
漫画家を目指している。

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誘拐報道(1982年製作の映画)

3.6

実際に起きた宝塚学童誘拐事件のドキュメンタリー映画化。
誘拐事件における報道協定と警察とのせめぎ合いを描く。

宝塚市で、
下校途中の小児科医の息子で私立小学生の男児が誘拐される。

犯人は萩原健一。
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憲兵と幽霊(1958年製作の映画)

3.8

好きなんですよね~新東宝作品。
この作品も実にドロドロいたしております。

監督は、後年傑作「東海道四谷怪談 」を手掛ける中川信夫。
ドロドロ怨念映画を撮らせたら天下一品でございます。

憲兵中尉であ
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.9

ニューヨーク。
長女のハンナ(ミア・ファロー)はしっかり者の女優。
妹想いで両親の面倒も見ています。

次女のホリー(ダイアン・ウィースト)はぐうたらで、しょっちゅう姉から金を借りたりマリファナやっ
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誇り高き挑戦(1962年製作の映画)

3.8

多くの優れた作品を作っている深作監督。
この作品も傑作といっていいんじゃないでしょうか。

鉄鋼産業の業界新聞記者黒木(鶴田浩二)。
彼がある鉄工所を取材していると、その鉄工所が多数の武器を製造、輸出
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チャンプ(1931年製作の映画)

3.9

この作品は、リッキー・シュローダー坊やが熱演した、
’79年のリメイク版で大泣きしましたが、今回は、そのオリジナル版。

酒好き、博打好きの父親を、
『チャンプ』と呼んで尊敬する子供の構図は、
リメイ
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.8

80年代、
一気にその名を知らしめたジョン・ウー監督の傑作アクション。

仁義、裏切り、友情、愛情、
物語を構成するすべてのものが詰まっていますが、
やっぱり本作の見所は派手なアクション。


香港マ
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ファミリー・プロット(1976年製作の映画)

4.0

サスペンスの神様、
アルフレッド・ヒッチコック監督の遺作です。
最後の最後まで我々観客をハラハラドキドキさせてくれました。

インチキ霊媒師のバーバラ・ハリスが、富豪の老婦人から40年来行方不明にな
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.1

黒澤明の「羅生門」のヴェネチア国際映画祭での金獅子賞に刺激された溝口監督が作った、渾身の一作。

主演の田中絹代は、13歳の少女から50歳すぎの娼婦におちぶれるまでを、見事に演じ抜いた。

原作は井原
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高校生ブルース(1970年製作の映画)

3.1

当時15歳だった関根恵子がフルヌードで体当たりの演技を見せた衝撃のデビュー作。

16歳の高校生美子(関根恵子)は、
その美貌でクラスのマドンナ的存在だった。

美子は、
同級生で優等生の昇と淡い
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探偵物語(1951年製作の映画)

3.9

松田優作主演のドラマでも、
'81年の薬師丸ひろ子主演の映画でもない。
'51年に作られたウィリアム・ワイラー監督の、
刑事ドラマの傑作です。

ニューヨーク西第21分署。
ここには実にたくさんの人
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(1985年製作の映画)

4.0

黒澤明監督のフィルモグラフィーの中で、晩年期の傑作として本作を挙げる方も多いと思います。
シェークスピアの“リア王”を下敷きにして、毛利元就の“三矢の教え”をブレンドし、構想に9年もかけたオリジナルス
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河内カルメン(1966年製作の映画)

3.9

今東光の原作を鬼才鈴木清順が演出。
野川由美子演じる女カルメン露子が、
男を翻弄し翻弄されながらたくましくのし上がっていく姿を描く。

河内の田舎で百姓の娘露子は、工員として働いていたが、
ある日近
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

3.6

ノロノロ動いて人間をかみちぎるゾンビがうようよ出てきて退屈する作品が多いこのジャンルも、ちょっとひねりを加えたら面白くなるという見本のような作品。

ロサンジェルスで宝石強盗が発生。
巡回中だったト
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.4

ずいぶん背伸びして気取って撮った作品だなあというのが第一印象。
フランシス・コッポラの娘ソフィア・コッポラの第一回監督作品で、脚本も彼女自身。

アメリカの郊外にある邸宅。
ジェームス・ウッズとキャ
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.3

個人的に、『ゴットファーザーPARTⅡ』は、演出、脚本、構成、キャスト、音楽どれをとっても隙のない極上の作品で、1作目よりも優れていると思っています。

コッポラ監督は、
そんな大傑作の続編を作って
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地獄(1979年製作の映画)

3.0

これはなかなかのトンデモ作品ですよ。
腹違いの兄妹が不倫に走った挙句子供を宿し、
不倫に怒った亭主に射殺される。

女は死んでから女の子を出産するが、
死後、地獄でさまよう。

生まれた女の子(主
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友よ、静かに瞑れ(1985年製作の映画)

3.2

北方謙三原作のハードボイルド小説を、崔洋一が演出、監督した作品。
小説では舞台が山陰の地方都市ですが、映画版では沖縄になっています。

沖縄の多満里地区では、下山建設という不動産開発会社が、この周辺
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私の男(2013年製作の映画)

3.3

まず最初に、
二階堂ふみさん熱演お疲れ様。
かなりおもいきった演技でした。
「ヒミズ 」や「地獄でなぜ悪い 」よりも、
難しい内面の演技を要求されたことでしょう。

さて、作品のほうなんですが、
原作
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クルージング(1980年製作の映画)

3.6

2023年8月。
ウィリアム・フリードキン監督逝去。
同監督は、有名な『エクソシスト』や『フレンチコネクション』の他に、ゲイの世界を描いた『真夜中のパーティー』という作品を発表している。
『真夜中のパ
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炎上(1958年製作の映画)

4.0

原作は三島由紀夫の『金閣寺』
現実に起きた金閣寺炎上事件からインスパイアを受けたと思われます。

主人公で、吃音の修行僧の若者に市川雷蔵。
寺の老師に中村雁治郎。
主人公の学友で足に障害を持つ青年に仲
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.3

それまでCMで活躍していた大林監督。
その大林監督を始めて外様監督として招聘した東宝。
監督初の35ミリ作品でもあります。

夏休み。
お互いニックネームで呼び合う女子高生7人組、
(オシャレ、ファン
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ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

3.8

これはなかなかよく出来ている、
後半は相当怖いカーティス・ハンソン監督の逆恨み復讐サスペンスです。

産婦人科へ定期健診を受けに行った妊婦のクレアは、
診察中に医者からいかがわしい行為を受け、夫と相談
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

2.0

原作およびほかの映像化作品は未読、未見です。
ですので、僕が知っている『リアル鬼ごっこ』はこの園子温版だけです。
園子温らしい、
グタグタ感満載の作品です。

この人ほど、
作家性を表に出しながら、
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

家族のすれ違いはほんの小さなことから始まり、
時間がたてばたつほど軋轢が深くなり修復が難しくなる。
でも、年月を乗り越えてわかりあうことができれば、
これこそ本当に大事にしなければいけないものだと悟る
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.8

ちょっぴりノスタルジィを感じる、
大林宣彦監督のホラー・ファンタジーです。

主人公の原田(風間杜夫)はテレビの脚本家で40歳。
妻とは離婚し、子供とも離れて暮らしている。

一人暮らしの原田の元
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最前線物語(1980年製作の映画)

3.9

戦勝国のお国自慢映画でもなく、反戦映画でもなく、戦場後遺症映画でもない独特な余韻を残す、サミュエル・フラー監督作品。

第一次世界大戦で、フランスの戦地で戦っていた新兵(リー・マーヴィン)は、戦争終
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紳士協定(1947年製作の映画)

4.0

アメリカ社会には、黒人差別と同様に、
ユダヤ人差別も存在する。

本作品は、米映画界においてはじめてユダヤ人差別をテーマに取り組んだ、画期的な作品です。

ニューヨークの出版社の社長から連載の依頼
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.3

(2017年劇場公開時のレビューです)
予告編が抜群の出来栄えでしたから期待されていた方も多かったはず。
平日にもかかわらず、
劇場は八割以上埋まっていました。

新作ですのでストーリーは割愛。
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.3

うらびれた中年男マーロン・ブランドと、
現代風な若い娘マリア・シュナイダーの無軌道な性生活を描いた作品。

一部で評判を呼んだらしい本作品だが、
僕には何がいいのか全く分からなかった。

性描写が話題
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地上最強のカラテ(1976年製作の映画)

2.2

1973年の暮れに、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」が公開され、日本でも爆発的に広まった格闘技(特にカラテ)ブーム。

そのブームに便乗して制作され、
良くも悪くもそのカラテブームを一服させた作品
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クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

3.9

視聴率のためならなんでもありという風潮は、例えば1976年度のシドニー・ルメット監督の「ネットワーク 」(’76)があったりしましたが、あの作品が、完全にブラウン管の向こう側の世界を描いているのに対し>>続きを読む

ピラニア リターンズ(2012年製作の映画)

3.4

前作『ピラニア3D』の続編。
ホラー・コメディーとしてパワーアップ。

続編なのでピラニアたちの自己紹介や、
焦らしながら登場する場面はすっ飛ばしていきなり奴らは現れます。

ある街にオープンした
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陸軍(1944年製作の映画)

4.0

第2次大戦中、
日本陸軍によって戦意高揚作品として制作されたが、
皮肉にも本作は純然たる反戦映画の傑作となった。

幕末から、日清、日露戦争、そして満州事変、上海事変に至った60年余りの時代を背景に
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