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極道の血「いわしたれ!」のスギノイチのレビュー・感想・評価

極道の血「いわしたれ!」(1997年製作の映画)
3.0
若山富三郎の『極道シリーズ』の25年越しの続編Vシネ。
(島村親分は25年前に死んだという設定らしい)
主役となる島村Jrはヤクザどころかヤンキーですらなく、リーマンからイメクラの店員へと転職を繰り返す平成のもやし男だ。
知人がヤクザに殺されたことで、その妹の依頼もありヤクザと敵対していくことになるのだが、本当にただのカタギなので、味方は親友のスケベ男・イメクラのカンフー娘・女子大生という頼りないメンバーだ。
そんなだから切った張ったのシーンはラストぐらいで、スタンガンやゲテモノ生物による嫌がらせ等、搦手で戦っていく。
ここはそれなりに笑えるので、C級コメディとして見られなくはない。

島村親分は幽霊という設定で度々登場するのだが、当てている俳優の声が若山富三郎と全く似てないので気持ちが悪い。
喋っている間、嫁の横に島村親分の姿が『ジョジョ』のスタンドみたいに浮かび上がるのだが、PS1レベルの合成なので罰当たりな気がしてくる。

それに、せっかく会長役が曽根晴美なんだから、島村親分を思い出すとか、実は親世代から因縁の仲だとか、ベタでもいいからそういうサービスがほしい。
あまつさえビーダマンでやられるとは…
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