えりみ

U.N.エージェントのえりみのレビュー・感想・評価

U.N.エージェント(2008年製作の映画)
4.0
2008年に放送されたフランス、イタリア、ポーランドのTV映画なんやって。
その割にかなりショッキングな映像満載。ヨーロッパの放送コードは緩いのか、題材が題材だけに例外的な措置なのか。

旧ユーゴスラビアがスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニアにそれぞれ分離独立する最中に実際に起きた虐殺事件を追う物語。
証拠隠滅のためにバラバラにされてあちこちに埋められた腐乱死体を、志願して来たであろう検死官達が一体一体根気強く(腐敗臭にえづきながら)復元し身元を照合している様子が印象的。
学校では教えてくれない事実を知るにはいい映画やねんけど、直視するのはかなりキツい映画。

国連軍や多国籍軍(米軍)の弱腰っぷりの描写は他の紛争映画と一緒。
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