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北の国から'84夏のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

北の国から'84夏(1984年製作の映画)
4.5
あのシーンでは思わず純の事をハグしたくなりました。

すっかりこのシリーズにはまり間を入れずに次作の鑑賞をいたしました。

この作品は子供としての行いとして無理のない純の行動が、彼自身の心を激しく責めていく。親友庄吉の言葉が彼の胸を鋭く突く。
子供の心にわが身を守ろうとしてしまう言動が起きて、後に悔やみ続ける事は多くの人が経験している事かもしれない。
その事件はまだ厳しい富良野の冬に起きた。叔母を迎えに行った父・五郎の留守にスキー遊びをした純と正吉。ストーブの上に濡れた衣類を乗せた二人。急いで外出してしまった留守に家が全焼してしまう。
警察の事情聴取に純は衣類を置いていないと証言するが、正吉は置いた事を認める。その為火事の原因は正吉に有った事になってしまう。
純はその事が自らの心を苛む事になって、正吉との関係がギクシャクした関係が続いていく。
その後、正吉が母親・みどりに引き取られる事になって家族で富良野駅に見送りに行く。別れる事になった純と正吉。しかし純は正吉に心を打ち明ける事が出来ずに別れてしまう。

ラストシーンの閉店間際の食堂でラーメンを食べながら父に向かって告白する純。本当にこのシーンに感動される方が多いようです。
最後に正しい告白を行った純。あの小さな胸をあれだけ苦しめた自らの過ち。本当に観ていて私たちも苦しみます。そして、純を温かく包む家族。名シーンだと私も思います。
あれほど小さな子供の吉岡秀隆クン。いまや立派な俳優さんですが30年も前にこんな素晴らしい子役だったとは・・。正直この作品を見て驚きました。大人でさえあんな演技を務めることの出来ない人は沢山いるでしょう。

多くに人に支持を受けるドラマである事が本当によく理解できる。そんな印象が強く残ります。
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