やっぱりカルカン

北の国から'87初恋のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

北の国から'87初恋(1987年製作の映画)
3.7
きちんと見たのは初めてです。昔、再放送で断片的に見ていたので登場人物の名前や関係は覚えています。
全体的にはとてもいいドラマだったと思いますが3点気になった事があります。

最初に純がシンジュクさん(布施博)に暴力を振るわれます。2人は元々仲が良い事とふざけてやっている事は分かりますが、だんだんエスカレートして頭を叩いたり、しまいには髪の毛を掴んで頭をグラングラン揺らしていました。はっきり言ってあんなにされたら痛いと思います。

雨が降ってきて、純とれいちゃんが小屋で雨宿りするシーンでは中学3年生とされているれいちゃんが白いブラジャーと白いスリップ姿で登場します。下半身は見えないように隠していますが、この二つのシーンは今のコンプライアンスではギリギリアウトになるかもしれません。今は特に未成年者に対する暴力や下着などの描写に特に厳しいのです。

昔の生活がよく分からないので、ピン札のくだりがちょっと分かりませんでした。今はピン札を入手するには銀行の専用ATMか窓口で手続きしますよね?
五郎さんのお金は銀行じゃない封筒に入っていましたが、銀行じゃなくて人から借りたのでしょうか?
忙しくて手についた泥を洗い落とす暇もないくらい働いていたという考察をネットで見たのですが、わざわざ東京に行く息子のためにピン札を用意する気遣いがあるにもかかわらず最後の最後で泥をつけてしまう感覚がちょっと理解出来ませんでした。わざと付けた訳でもなさそうですし…
古札に泥だったら理解できたのですが、ピン札に泥というのが疑問でした。しかも封筒はきれいなのに中のお札にだけ泥が。状況が分からない…(場違いな事を言ってすみません)

結論としては、そんな事はどうでもいいぐらい素晴らしいドラマです。インサートのキツネやリス、富良野の美しい景色、映像と音楽との調和、テンポ、ストーリー、全ての面でいいドラマです。