ぶらいとん

ズートピアのぶらいとんのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.9
非の打ち所がない!
現代の人種や出身ら身体的特徴による差別、職業差別、など様々な社会の不合理さを動物で描くというアイデアとそれをここまで映像化したことに脱帽。体格が良い動物でないと警官にはなれず、キツネは嘘つきで信用してもらえない。夢をあきらめて安定した道を行き、娘にもそうしてもらいたい両親。学校でも種によってイジメを受けていたが、持ち前のポジティブさと努力量で、警察学校を卒業して警官になれたジュディが直面した「社会の不条理さ」は受け入れ難いものだった。自分の努力でクビを免れ、表彰されるも、差別発言で、辞任。差別されていた側から差別する側へ転落した様は残酷だった。

市役所職員全員ナマケモノなのは、市役所職員への皮肉の意味もありそうで、1番笑えた。(確かに対応遅いしw)

ニックとジュディが追いかけた先には例のナマケモノ。伏線回収が見事。本当に最後まで面白い作品。