動物が文明化した世の中で描かれる、夢のような国、ズートピア。そこで繰り広げられるウサギとキツネの物語。
120分であれだけの内容を表現できているのは凄い。しかも、殆ど不要なシーンは無いと言ってもいい。一つ一つの出来事が物語の最後へと導いてくれる。
ニックとジュディのコンビもお互いが助長しあっている良いバディ。
こんなに楽しそうな内容なのに、社会風刺な映画という。
人より個体差が大きい動物達は共存をしてるユートピアの世界とあれど、必ずしも幸せな待遇を受けているとは限らない。逆にレッテルを張り合ってギスギスしたディストピアな要素もある。
その一見暗い内容でも、コメディチックに見せることができているディズニー。登場キャラクターも皆生き生きしており、動物の特徴を捉えた個性がある。その要素を上手く映画の内容に落とし込んでいる。
描写、ボリューム、ケモケモさ、どれをとっても満足のいく作品。