南の島で生まれ育った少女モアナが海を冒険する、ディズニーのミュージカルアニメ。
周囲を大切にすることと、自分を大切にすること、モアナは未熟ながらもどちらも諦めていなくて成長する自分にすごく肯定的であるように見えました。それを素直に行動に移すところに憧れるし、映画としてのテンポも良かったと思います。
マウイは逆に力があるのにちょっと斜に構えてるんですよね。対照的な2人は、もちろん対立もするのですがお互いを知って認め合っていく過程が良かったし、この出会いがあったからこそのラストでした。
それと、タトゥーの描写が印象的でした。
タトゥーには社会的にネガティブな印象もありますが、この映画ではポジティブな面も積極的に描かれていたと思います。
「このタトゥーにして良かった」と言うタラおばあちゃんの背中がとても優しくて、逆に、過去が刻まれたマウイの背中は悲しそう。あの絵柄がマウイ本人には見えない位置にあるというのも意味があるのだろうな。